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Sisimaiとか技術的なことはこっちに書いてみようかという試み

京都北白川・昭和な不動温泉でカジュアル湯治

去年ぐらい、滋賀県から京都へ帰ってくるのに山中越えの道を通りました。京都府側の下り道で「関西第一位天然ラジュウム温泉」の文字が右手に見え「おお、ここってかなり前に自転車で行ったとこやんなぁ、懐かしい!この道やったんか」と思い、それ以来「不動温泉」でのんびりゴロゴロ猫みたいに過ごしたいなぁと思って早一年かもうちょい、3月11日(土)にやっと行ってきました。

いやいや、前回(20年ぐらい前、たぶん)と変わってない感じの懐かしい建物、昭和に帰ってきた雰囲気の温泉は健在でした。

地下鉄とバスで行く

前回は先輩と自転車で山を登って行ったのですが、今回は電車とバスで。現地でビールかお酒を飲むつもりでいたので車も除外で。地下鉄で三条京阪まで行って、駅の南側B3乗り場、そこから京阪バス比叡平山中峠行きの56系統のバスに乗り、左京の街中を走って京大の横を通って山道に入って、だいたい20分ちょいぐらいで着きました。バス代、600円ぐらいするのかと思ってたら230円でした、安い。

北白川不動温泉!昭和!

バスで来て思いましたけど、前回はよくもまぁこんな山まで自転車できたなぁと、10代の頃の体力と気力はもうないなぁなんて。

不動温泉の概要

  • 住所 = 京都市左京区北白川地蔵谷1-244
  • 営業時間 = 10:00-19:00
  • 定休日 = 毎週木曜日
  • 利用料金 = 1300円(うち100円が入湯税、たしか)
  • 食事もお酒もアリ
  • 湯治場やけどお客が炊事する場所は無い
  • タオルは100円で売ってる
  • 風呂は何回入ってもOK!!
  • MacBook Air 13が15枚ぐらい入る貴重品ロッカーあり
  • 屋内禁煙・外に喫煙所がある
  • 岩に彫られれた不動明王とお堂がある(お参りした)
  • 駐車場もある
  • 三条京阪と京都駅からバスで行ける

f:id:azumakuniyuki:20170311133708j:plain バス停地蔵谷で降りてすぐ、赤い欄干の橋を渡って山門をくぐり、階段を上がって右側の建物が不動温泉です。写真手前の黒い椅子が喫煙所です、雨が降ったら濡れるとこです。

もともと不動院って真言宗のお寺なので、お寺っぽい建物というか、それほどお寺な感じはしないかもしれないですが、概ねお寺です。むしろお寺で風呂に入れるって考えると他にはない温泉です、ここは。

f:id:azumakuniyuki:20170311174722j:plain 玄関で靴を脱いで、女将さんの先導で廊下を歩き、休憩所に案内されます。20年ぐらい前と全く同じです。

f:id:azumakuniyuki:20170311174749j:plain 長い廊下と赤い敷物、昔ながらのガラス戸、いかにもお寺、昭和な感じです。僕は25歳ぐらいに見えるそうですが、実は昭和生まれ(とはいえ知ってる昭和は最後の数年で、酒場でいえば締めのお茶漬け、猫でいえば尻尾の真ん中から先端までぐらいの昭和しか知らない)なので、矢張り懐かしいって思いますね。

休憩所に自分の座席が用意される

案内された大広間、ここは休憩所で、先客が二人か三人ぐらいいてはりました。休憩所には自分専用のちゃぶ台とおざぶが割り当てられて、女将さんから枕と毛布が貸してもらえます。それとラジュウム鉱泉で作った番茶も出ます。 f:id:azumakuniyuki:20170311175401j:plain たぶん20年ぐらい前に来た時はたしか初夏やったので、毛布はあったかなってあんまり覚えてないです。

ちゃぶ台のとこで女将さんから温泉の場所とか効能とか食事メニューもあるよとか、いろいろ説明を受けます。20年ぐらい前もこんな感じでした、たしか。料金の1300円はこのタイミングで払いましたが、他のお客さんを見ていると帰り際に食事代とまとめて払ってはったりして、わりと適当な感じで良いです。

前日の酒場で「明日温泉いくねん」「ほう、どこよ?」「北白川の不動温泉」「うちから近いとこやな、俺も行くわ」「よし来い」って流れで大津からやってきた連れも到着したので、まずは風呂です、風呂。

風呂あがりサッパリ(1)

まずは風呂、カジュアルな湯治としてきたので、風呂→ゴロゴロ→風呂のループを実行する必要がありますんで。男湯は玄関側、女湯は廊下の突き当たりを左に曲がったとこにあります。

f:id:azumakuniyuki:20170311183449j:plain ちなみに、ここの温泉は近代的なスーパー銭湯や温泉施設のような大浴場ではない風呂場です。風情のある鄙びた温泉宿のお風呂って感じで、別の表現をすると銭湯の浅い浴槽一つ分ぐらいの広さです。洗い場のカランは3つ、シャンプーとかは置いてあります。

小さなレトロ銭湯+広い休憩所って認識が良さそうです。

効能

女将さん曰く「浴室内の湯気に含まれるラドンを肺から吸収することによって温泉の効果が現れる」って話でした。ラドン原子番号86の元素記号Rnのラドン、おなじみのラドンです。

f:id:azumakuniyuki:20170311184506j:plain 確かに風呂から出てから2時間、上着を着ると暑いぐらいの温まりようで、風呂上がりの一服(外)から次の入浴まで半袖で過ごしました。前回は初夏に自転車で来たので、ずっと半袖やったから気がついてなかったのかもしれませんが、今回は外気温が5度ぐらい、まだ三寒四温の「寒」な日の半袖です。

これは単に入浴による効果か、あるいはラドンラジウムによるものかはわかりませんが、肩こりが楽になりました。柔らかくなった感じです。そこそこラージインスタンスな連れは「腰が楽になった」と。

あと帰ってから合計16時間も眠れました。普段は丸一日寝てても良い日でも最大9時間しか寝られないので「おお!すごいよく寝た!温泉効果か!?」って目覚めの日曜日でした。

マッチをもらった

風呂上がりの一服に必要なライターを忘れてきたので、マッチをもらいました。箱やらフォントやら確実に昭和で良いです、味わい深いです。 f:id:azumakuniyuki:20170318161402j:plain

Sisimaiのリリース準備

例えば小説家、勝手なイメージでいうと、数ヶ月にわたって温泉地に逗留、宿で原稿を書いて、出版社の人が温泉宿まで原稿を取りに来るみたいに思ってました。なんかそんな感じの真似事をしたいから「Sisimaiのリリース作業(とその前のRuby版への移植作業)を不動温泉でやろう!」って思いついたのでMacBook Airも連れてきました。

女将さんによると「ちょいちょい仕事しに来てる人いるよ」とのことです。「ブログに書きたいから中の写真撮らせてもらってよいですか?」にも快諾いただきました。

回線事情と電源事情

携帯電話はドコモとSoftBank目の前にアンテナが立っているので繋がりますが、auはアカンそうです、女将さんの話では。

実際に行ってみると、4G(SoftBank)でつながりました。

あと、電源は無いので、長時間作業するならモバイルバッテリは必須です。WiFiはもちろんありません。なので、ハッカソンには適して無いです。

というか湯治場なので、他のお客さんも居てはりますし、寝てはる人もいますし、複数人でワイワイするのも憚られます。ここは風呂で体を癒して休憩所で猫みたいにゴロゴロして寝て飯を食べてのんびりダラダラ過ごすのが良いです。読書も良いですね、読書、心静かに読書。

風呂あがりサッパリ(2)

二回目の入浴、体がラドン慣れしているのか半袖で過ごせる時間は1時間ちょいぐらいでした。

Sisimaiのリリース完了

Ruby版Sisimaiビルドテストが通って、リリース用ブログもササっと書いて、無事にSisimai 4.20.2がリリースできました。途中、向かいの席から来るSMTP関連トラブルシューティングに付き合いつつも、なんとか不動温泉でリリースできて目出度い限りです。

リリースを祝う

ってことでリリースを祝って瓶ビールと鰻の肝串と唐揚げを注文しました。ビールは僕の好みのラガー、揚げてて熱々の唐揚げ、それと自家製のタレが塗られたウナギ肝串です。 f:id:azumakuniyuki:20170311170733j:plain f:id:azumakuniyuki:20170311171557j:plain なお、唐揚げは自家製のポン酢が小皿で出てきました。それにしてもここの食事はとにかく美味しいです。ウナギの自家製タレがある温泉(というかお寺)ってなんやねんって思いましたが、いや、うまいです。自家製タレがあるってことはメニューにある他の鰻料理もうまいはずです。

あと湯豆腐は南禅寺近くの豆腐屋から来るものとか、親子丼が抜群にうまそうとか、他のお客さんは何故かみんな鍋焼きうどんを食べてる(=美味いに違い無い)とか、これは次回のメシ課題にせなアカンお料理が満載でした。

寝てた

Sisimaiのリリースが終わるまで全くゴロゴロしてない、猫らしさの欠片も無い過ごし方やったので、貸してもらった毛布と枕でゴロゴロすることにしました。

で、いつの間にか寝てて日が落ちてて、時間は18:30ぐらい。あと30分で閉店やけど女将さんに「もう一回お風呂はいっても良いですか?」「ん、全然大丈夫!」って聞いて3回目の入浴に行ってきました。

風呂あがりサッパリ(3)

二回目と三回目の入浴は10分か15分ぐらい。温泉って長い時間入ると湯あたりしてしんどくなるので、適度に切り上げる。暑くなってきたと思ったら出る。

気がついたこと

前回、たぶん20年ぐらい前に来た時は一回風呂に入って休憩所で昼寝して帰っただけやったのですが、今回は13:30-19:00閉店までいたので、新しい発見が何個かありました。

土曜日やのに空いてる

季節的なものもあるのかな、わりと穴場みたいです。20年ぐらい前に来た時も同じぐらいの混み具合でしたし、混んでるよりは空いてる方が良いですし。お客さんはおそらく常連さんばっかりで、本を読む人、寝る人、テレビを見る人、様々でした。

みんな鍋焼きうどんを食べている

休憩所にいる間、視界に入るほかのちゃぶ台には鍋焼きうどんがありました。ここの常連さんと思しき人はみな鍋焼きうどんを食べている、これは次回来た時は注文せなアカンやろ、と決意しました。

晩飯を食べて帰る人

隣のテーブルにいた人が18:30頃に親子丼(美味しそう)を頼んではりました。帰りのバス停で一緒になったのですが、晩飯を食べてから帰るようでした。なるほど、そういうのもアリやなぁって。次回来た時は親子丼も食べようと決意しました。

外で温泉が汲める

ラジュウム鉱泉をポリタンクやペットボトルに汲んで持って帰る人が多くいてはりました。これは温泉地ならではの光景ですね。車で来たならたくさん汲んでもらって帰るのも良さそうです。

良い風呂であった

コタツから出るのに手こずって出発が遅くなり、不動温泉到着が午後になったんですが、次回は開店から閉店までゴロゴロしたいとこです。1300円で風呂入り放題・終日ネコみたいにゴロゴロできるし腹が減ったらメシも出るって日常ではなかなか味わえない贅沢ですし。